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古今集巻第十四 恋歌四 732番

題しらず

よみ人しらず

ほり江こぐたななしを舟こぎかへりおなじ人にやこひわたりなむ

題知らず
詠み人知らず
難波の堀江を漕ぎ進む棚のない小舟は、また漕ぎ返ってくるように、同じ女性を何度も恋慕っている

「堀江漕ぐ棚無し小舟漕ぎ帰り同じ人にや恋ひ渡りなむ」
上の句は「おなじ」に掛かる序詞です。
「堀江」は、大阪難波の堀江、運河のこと。
「たななしを舟(棚無し小舟)」は、左右の内側に棚の無い小さな舟だそうです。
「恋ひ渡る」は恋し続けること。
舟が行ったり来たりする様子を自分の恋の思いにたとえています。

#古今集 , #恋歌四 , #堀江 , #棚無し小船

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