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古今集巻第十三 恋歌三 629番

題しらず

みはるのありすけ

あやなくてまだきなきなの立田川渡らでやまむものならなくに


題知らず
御春有輔
訳もなく早くも根のない噂がたってしまった、そういう名が立っても立田川を渡らないでやめるものでもないのだが

「理無くてまだき無き名の立田川渡らで止まんものならなくに」
まだ女性のもとを訪ねた訳でもないのに噂に名が立ってしまった、だからといって諦めることはしない、という歌です。川を渡るのは逢いに行くことです。
「まだき」は早くも、「無き名」は根拠のないうわさに名前が出ること。「立田川」は奈良の紅葉の名所の竜田川のことだと思います。

#古今集 , #恋歌三 , #御春有輔 , #立田川 , #無き名

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