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古今集巻第十五 恋歌五 805番
題しらず
よみ人しらず
あはれともうしともものを思ふ時などか涙のいとながるらむ
題知らず
詠み人知らず
恋をしていると、ああ素敵だなとか、なんとも残念だとか、そのように物を思う時は、どういうことか涙がとても流れるようだ
「あはれ」は、しみじみと心が動かされること、
「憂し(うし)」は、心が重くなること。
「物思ひ」は、なんとはなしに考えにふけること。
「などか」は、なぜだか。
現代的には、いいなあとも悲しいなあとも思わないのに、なぜか涙が流れる、と言うかもしれません。たとえば
「あはれとも憂しとも物は思はねど、などか涙のいと流るらむ」
のように。
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