![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/106779012/rectangle_large_type_2_24b2c498e7846cb5ffa53b76a89ef8a0.png?width=1200)
古今集巻第十二 恋歌二 603番
題しらず
ふかやぶ
恋ひしなばたが名は立たじ世の中のつねなきものといひはなすとも
題知らず
清原深養父
恋に死んだなら誰の評判も立たないだろうか、あなたがつれない人だとうわさされるだろう、しょせん世の中は無常なものだと言いなして、あなたがごまかしたとしても
「恋ひ死なば誰が名は立たじ世の中の常無きものと言ひは為すとも」
自分が恋い焦がれて死んでしまったら、冷たい人だとあなたの名がうわさされますよ、世の中はどうせ無情だからしかたないじゃないのとごまかしても無駄ですよと、あまりにもつれない相手をちょっと脅しています。きつい歌を送って諦めたのでしょう。
応援してやろうということで、お気持ちをいただければ嬉しいです。もっと勉強したり、調べたりする糧にしたいと思います。