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古今集巻第十 物名 449番

かはなぐさ

ふかやぶ

うばたまの夢になにかはなぐさまむ現にだにもあかぬ心は


かはなぐさ
清原深養父
真っ暗な夜の夢で何が慰められるだろうか、昼の現実でさえ満たされない恋の心なのに

「かはなぐさ」は水苔のことで、「夢になに『かはなぐさ』まむ」と詠み込んでいます。
「うばたま」は黒や夢に掛かる枕詞で、「ぬばたま」から転じたもの。「ひおうぎ」という野草の実(真っ黒な実)のことです。

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