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古今集巻第十四 恋歌四 718番

題しらず

よみ人しらず

忘れなむと思ふ心のつくからにありしよりけにまづぞ恋しき

題知らず
詠み人知らず
忘れようと思う気持ちが起こるとすぐに、今まであった気持ちにまさって、とにかく恋しい

「心のつくからに」は、「心づく」(思い立つ)、
「からに」(〜したあとすぐに、するとともに)。
「ありしよりけに」は、「ありし」(今までそうであった)、
「よりけに」(それよりも異常にまさって)。
この「けに」は、「異なり(けなり)」の連用形です。

忘れようとしても、さらに思いが高まって、とても忘れることなどできない、という歌です。

#古今集 , #恋歌四 , #心づく , #けなり

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