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古今集巻第十五 恋歌五 813番

題しらず

よみ人しらず

わびはつる時さへものの悲しきはいづこをしのぶ涙なるらむ

題知らず
詠み人知らず
悲しい気持ちに果てている時でさえも、なんとも恋しいのは、あの人のどこを思い出して流す涙なのでしょう

「わびはつ」は、「わぶ」悲しく思うと「はつ」は、すっかり〜しきる。すっかり悲しい気持ちに成り果てるという意味。
「悲し」は、ここでは恋しい、愛しいの意味。
「いづこ」は、「どこ」の意味ですが、ここでは「男性のどういうところ」ということです。
「偲ぶ(しのぶ)」は、思い起こして慕うこと。ここでは「忍ぶ」(こらえる、がまんする)ではありません。

#古今集 , #恋歌五 , #わびはつ , #しのぶ , #涙

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