題しらず
よみ人しらず
こりずまにまたもなき名は立ちぬべし人にくからぬ世にしすまへば
題知らず
詠み人知らず
懲りないでいるところに、さらにまた根のない噂が立ってしまったようだ、とはいえ女が憎くはない、そういう世の中に生きているのだから
「懲りずまに」の「ま」はそういう状態でいる、という意味で、「そのまま」のままと同じです。「間」を当てても良いかもしれません。
恋で失敗もするけれども、必ずしも嫌な人ばかりの世間でもない、と自分の生き方を前向きにとらえ、相手の女性や世間の人への信頼を詠っているようです。
#古今集 , #恋歌三 , #無き名 , #懲りずま