見出し画像

古今集巻第十二 恋歌二 590番

題しらず

坂上これのり

わがこひにくらぶの山のさくら花まなくちるともかずはまさらず


題知らず
坂上是則
わたしの恋の想いに比べると、暗部山の桜花は間なく激しく散るけれども数が増えることもない

「比ぶ」と「暗部山」を掛けています。わたしの恋の想いはどんどんと膨らんでいくけれども、山の桜は激しく散りはしても、単に咲いたものが散っているだけで何も変わらない。わたしの想いの深くなっていくのとは比べ物にならない、という歌です。
暗部山は、京都の北東の鞍馬山と言われています。山の上も木が生い茂って昼間でも薄暗いことを指しているようです。

#古今集 , #恋歌二 , #坂上是則 , #暗部山 , #桜花

応援してやろうということで、お気持ちをいただければ嬉しいです。もっと勉強したり、調べたりする糧にしたいと思います。