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古今集巻第十 物名 458番

からさき

あほのつねみ

かの方にいつからさきにわたりけむ波路はあとものこらざりけり


唐崎
阿保経覧
あの方の岸にいつから先に渡ったのだろう、船の波の跡も残さずに


「いつから先に」と唐崎を詠み込んでいます。唐崎は琵琶湖の瀬田のあたりです。
対岸へ渡る時に置いていかれたという意味と、思いを寄せていた女性を別の男性が先に言い寄ってしまったというような意味が重ねられているように思います。

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