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古今集巻第十三 恋歌三 672番

題しらず

よみ人しらず

池にすむ名ををし鳥の水をあさみ隠るとすれどあらはれにけり

題知らず
詠み人知らず
池に棲むおしどりが水が浅いので、もぐって隠れようとするけれどすぐに浮かんでひと目についてしまうように、わたしの恋は名を惜しんで隠くそうとするけれどすぐに噂になってしまった

「おしどり」と「名を惜しむ」を掛けています。
「浅み」の「み」は形容詞の語幹につく接尾語で原因、理由、状態を表します。「浅み」なら、「浅いので」の意味。

#古今集 , #恋歌三 , #をし鳥


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