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古今集巻第十五 恋歌五 762番

題しらず

よみ人しらず

玉かづら今はたゆとや吹く風のおとにも人のきこえざるらむ

題知らず
詠み人知らず
うつくしい蔓草が伸びるように長く続いたあなたとの仲も今は絶えたのでしょうか、吹く風が運んでくるうわさ話しにも、あなたのことは聞こえて来ません

「玉かづら」は「たゆ(絶ゆ)」に掛かる枕詞、きれいなつる草のこと、「吹く風の」は「おと」に掛かる枕詞、「おと(音)」は噂のことです。
ずっと大切にしてくださると思っていたのに、今はうわさにさえあなたのことを聞かなくなりました、わたしはどうなるのでしょう、どうしていらっしゃるのでしょう、という嘆きの歌です。

#古今集 , #恋歌五 , #玉かづら , #吹く風 , #音

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