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古今集巻第十四 恋歌四 678番

題しらず

よみ人しらず

あひ見ずは恋しきこともなからましおとにぞ人をきくべかりける

題知らず
詠み人知らず
逢うことがなかったならおそらくは恋しいことはないだろう、噂にあの人を聞いてだけにしておくべきであった

実際に逢わなければこんなに恋しく苦しいこともなかっただろう、噂にだけあの人のことを聞いておけば良かった、という歌です。
「なからまし」と仮想で言っているので、現実には逢ったことで今は恋しくてたまらないということです。
「音に人を聞く」は、噂話としてその人のことを耳にする、ということです。

#古今集 , #恋歌四 , #音に聞く

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