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古今集巻第十 物名 424番

うつせみ

在原しげはる

波のうつ瀬みれば玉ぞみだれけるひろはば袖にはかなからむや


空蝉
在原滋春
波が打ち寄せる瀬を見ると水滴が玉のように乱れ飛んでいる、でも拾ったとしても袖に入れるとはかなく消えてしまうのではないか

「波の『打つ瀬見』れば」と空蝉を詠み込んでいます。空蝉は蝉の脱け殻ですが、はかないこの世という意味でもあります。

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