寛平御時きさいの宮の歌合のうた
すがののただおむ中臣
つれなきを今は恋ひじと思へども心よわくもおつる涙か
寛平の御時の后の宮の歌合の歌
菅野忠臣
つれない人を今はもう恋うのはやめようと思うけれど、心が弱くて落ちてしまう涙だ
菅野忠臣中臣(すがののただおむのなかつおみ)は誰か分かりません。中臣という役職も不明です。大臣、中臣、小臣の意味か(中臣は記録にない)、宮中内や有力者の邸内の臣下で「中(なか)」なのか(これも記録がない)、かもしれません。
#古今集 , #恋歌五 , #菅野忠臣 , #寛平御時后宮歌合