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古今集巻第十四 恋歌四 713番

題しらず

よみ人しらず

いつはりと思ふものから今さらにたがまことをか我はたのまむ

題知らず
詠み人知らず
いつものいい加減な嘘だと思うけれども、今さらあなた以外の誰の誠意をわたしはあてにすればよいのでしょうか

ここまで来たのだから、あなたがちゃんとしてください。それなのに相変わらずふらふらして、これはどういうことですか、という女性のお嘆きの歌です。

「思ふものから」の「から」は原因理由、動作の経由点を表す格助詞または接続助詞で、「(からの前の)そういう事情を受けて、(からの後の)こういうことになる」という意味です。和歌ではよく使われます。

#古今集 , #恋歌四 , #いつはり , #まこと


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