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古今集巻第十二 恋歌二 567番

寛平御時きさいの宮の歌合のうた

藤原おきかぜ

君こふる涙の床にみちぬればみをつくしとぞ我はなりぬる


宇多天皇の御時の皇太后班子女王の歌合わせの歌
藤原興風
あなたを恋慕って流す涙が床に満ちてしまったので、船の目じるしの杭のようにわたしはなってしまった

「みをつくし」は「水脈(みを)つ串」が元の言葉で「澪標」とも書かれます。「身を尽くし」の意味を持たせてもいます。
少し大げさな表現ですが、水面から顔を出す杭は想像ししやすい情景だと思います。

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