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古今集巻第十五 恋歌五 760番

題しらず

よみ人しらず

あひ見ねばこひこそまされみなせ川なににふかめて思ひそめけむ

題知らず
詠み人知らず
逢わないと恋しい気持ちがまさるものだ、水のない浅い川のように、浅い心だったのに、なにによってこんなに深く思いはじめたのだろう

「逢ひ見ねば恋こそ勝れ水無瀬川何に深めて思ひ初めけむ」
「みなせ川(水無瀬川)」は伏流して表面に水が見えない浅い川、京都から大阪へ行く途中にある川です。「見無せ」川と、逢っていないことにも掛けていると思います。
「あひ見る(逢い見る)」は、そのままの通り、逢うこと。

#古今集 , #恋歌五 , #水無瀬川

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