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古今集巻第十八 雑歌下 937番

かひのかみにて侍りける時、京へまかりのぼりける人につかはしける
をののさだき
みやこ人いかがととはば山たかみ晴れぬくもゐにわぶとこたへよ

甲斐の守にて侍りける時、京へ罷り登りける人に遣はしける
小野貞樹
都人如何がと問はばやま高み晴れぬ雲居に佗ぶと答へよ

甲斐の守であった時、都へ上る人に託した歌
小野貞樹
都の友人が、甲斐の国は彼はどうしているかと問うたなら、「甲斐は山が高く晴れずに雲がかかっているし、私も都から遠く離れて心が晴れないで寂しく思っている」と答えてくれ

小野貞樹は、小野を名乗っていますが、小野篁や小野小町の小野なのか不明です。一説には、小野小町の夫とも言われるそうですが、よくわかりません。
甲斐の守は、今の山梨県、甲斐の国の長官です。

#古今集 , #雑歌下 , #小野貞樹 , #甲斐 , #雲居

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ちのみゆき
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