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古今集巻第十四 恋歌四 710番

題しらず

よみ人しらず

たが里に夜がれをしてか郭公ただここにしもねたるこゑする

題知らず
詠み人知らず
だれの家で夜離れをして来たのか、ほととぎすはただここで眠そうな声で鳴いている

里(さと)は、宮中に対して個人の家を指す言葉です。
「夜がれ(夜離れ)」は、男性が夜に通って来ないで女性から離れて他の女性の家に行くこと。
郭公(ほととぎす)が夜遅くに来て鳴いていることから、それを男性にたとえて、ここに来る前に、どこの女性の家に立ち寄ったのかということを皮肉っています。

#古今集 , #恋歌四 , #夜離れ , #郭公

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