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古今集巻第八 離別歌 374番

あふさかにて、人をわかれける時によめる

なにはのよろづを

逢坂の関しまさしきものならばあかずわかるる君をとどめよ

逢坂の関で、人を見送って別れた時に詠んだ歌
難波万雄
逢坂の関がまさに何もかも止めるものなら、まだ心を十分尽くせずに別れる人を開かずにとどめてくれ

 「逢坂の関しまさしきもの」は「逢坂の関」+「し」強調の間投助詞+「正しき」形容詞「正し」の連体形、正当であるの意味+「もの」です。
 「あかず」は飽きない、つまり納得できないという意味と、関所が開かないの掛詞です。
 難波万雄は誰かわからないそうです。

#古今集 , #離別歌 , #難波万雄 , #逢坂の関

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