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古今集巻第十三 恋歌三 624番

題しらず

源むねゆきの朝臣

あはずしてこよひあけなば春の日の長くや人をつらしと思はむ


題知らず
源宗于
このまま逢えなくて今宵は明けて朝になるなら、春の日の長いようにあの人をいつまでも冷たいと恨みに思うだろう

女性からお逢いしますと返事が来るのを家で待っているか、ひょっとすると女性の家の前で立ったままでいるのかもしれません。
春の日は長いもののたとえです。こういう時の長いものは秋の夜が使われますが、季節が春だったのかもしれません。恨みの深さがそんなに強くない印象です。夜が明けてその日一日も恨むし、これからもずっと恨むという意味でしょう。

#古今集 , #恋歌三 , #源宗于 , #春の日

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