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古今集巻第九 羇旅歌 420番

朱雀院のならにおはしましける時に、たむけ山にてよめる

すがはらの朝臣

このたびはぬさもとりあへず手向山紅葉の錦神のまにまに


朱雀院が奈良においでになった時に、手向山で詠んだ歌
菅原道真朝臣
このたびの旅では御供えの幣も手に取ることができません、手向山の神に手向けるのは錦のような紅葉を神の心のままにお受け下さい

 急な旅だったのでお供えが用意出来なかったのか、持っては来たが紅葉があまりにも美しいのでお供えが霞んでしまうということなのかもしれません。教科書などでは前者の意味で書かれているように思いますが、後者の方が歌の心にかなうように思います。この歌は、百人一首に取られている有名な歌です。
 手向山八幡宮は奈良の東大寺にある神社で若草山や春日大社にも近いところにあります。

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