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古今集巻第十一 恋歌一 502番

題しらず

よみ人しらず

あはれてふことだになくばなにをかは恋のみだれのつかねをにせむ


題しらず
よみ人しらず
「あはれ」という嘆きの言葉さえもなかったら、なにを恋の乱れた心を束ねる紐にすればよいのだろう

「あはれ」は「あぁ、どうすればよいのか」みたいな嘆きのため息です。もし嘆きの言葉さえ存在しなかったら、恋で乱れ散る心をなんとか束ねることなどできそうにない、せめて嘆かせてくれ、という歌です。「つかねを」は漢字で「束ね緒」です。

#古今集 , #恋歌一 , #あはれ , #束ね緒

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