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古今集巻第十二 恋歌二 568番

寛平御時きさいの宮の歌合のうた

藤原おきかぜ

しぬる命いきもやすると心みに玉の緒ばかりあはむといはなむ


宇多天皇の御時の皇太后班子女王の歌合わせの歌
藤原興風
死んでしまう命が生きかえるのかどうか試みに玉の緒の紐ほどの短い間でも逢いましょうと言ってほしいのです

玉の緒は、珠を綴じる紐ですが、魂を体に繋ぎ止める紐でもあります。上の句の生死に掛けて玉の緒の短い時間だけでも、という願いを歌にしています。心見は試みです。

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