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古今集巻第十五 恋歌五 817番

題しらず

よみ人しらず

あらを田をあらすきかへしかへしても人の心を見てこそやまめ

題知らず
詠み人知らず
荒れた田を粗く鋤き返し鋤き返しするように、あの人の気持ちを繰り返し繰り返し確かめて、思わしくないなら諦めよう、それまでは諦めたくはない

「荒小田を粗鋤き返し返しても、人の心を見てこそ止まめ」

「荒小田」は、荒れて放置した田、ここでは相手の男性を表します。「鋤き返す」のは、男性の心を確かめる意味です。
「返しても」の「も」は、強調の助詞です。
「やまめ」は、やめる意味の動詞「やむ」の未然形「やま」+ 意志の助動詞「む」の已然形「め」。係助詞「こそ」との」係り結び。

#古今集 , #恋歌五 , #荒小田 , #鋤き返す

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