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古今集巻第十五 恋歌五 826番

題しらず

坂上これのり

あふことをながらの橋のながらへてこひ渡るまに年ぞへにける

題知らず
坂上是則
逢うことを、長柄の橋の名前のように長らえて、逢わないまま恋しいと思い続けているうちに、年月を経てしまった

「逢ふことを長柄の橋の長らへて恋渡る間に年ぞ経にける」

「長柄の橋」は、摂津の国の難波の淀川の橋。
「長柄」と「長らえる」は掛詞、橋と渡るは縁語。
「渡る」は「し続ける」「それとはなく、そのようにずっとしている」という意味

#古今集 , #恋歌五 , #坂上是則 , #長柄橋

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