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古今集巻第十三 恋歌三 651番

題しらず

よみ人しらず

吉野川水の心ははやくともたきのおとにはたてじとぞ思ふ

題知らず
詠み人知らず
吉野川の水の中心の流れは早いように恋の心は激しく流れるけれども、滝のような大きな音で噂を立ててしまって嘆くことになるのはやめようと思う

「吉野川水の心は早くとも滝の音には立てじとぞ思ふ」。
吉野川の水が激しく流れることを我が恋の例えとし、最後に、たてじとぞ思ふ、と自分の意志を詠っています。「水の心」は川の中心のこと、滝の音は恋の噂のことです。

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