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古今集巻第十 物名 465番

すみながし

しげはる

春がすみ中しかよひぢなかりせば秋くる雁はかへらざらまし


墨流し
在原滋春
春霞の中は通り道がなくて、秋に来た雁は北国へ帰らなかったらいいのに

「春が『すみ中し』かよひぢ」と墨流しを詠み込んでいます。
春になれば雁は北国へ帰っていきますが、帰らずにいてくれると桜も咲いたままで春の陽気をずっと感じられるのになあ、という起きることのない望みを歌にしています。

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