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古今集巻第十五 恋歌五 766番

題しらず

よみ人しらず

こふれども逢ふ夜のなきは忘草夢路にさへやおひしげるらむ

題知らず
詠み人知らず
恋しく思うのに逢える夜がないのは、忘れ草が夢路にさえも生い茂っているからでしょうか

「恋ふれども逢ふ夜の無きは、忘れ草、夢路にさへや生い茂るらむ」
忘れ草を植えていると、何かを忘れるということです。百合のような花です。忘れな草(勿忘草)は別の花です。
忘れ草が生い茂っているので、夢がやって来る道を忘れたのでしょうか、または夢の中であの人がやって来るのを忘れたのでしょうか、ということです。

#古今集 , #恋歌五 , #忘れ草 , #夢路

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