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古今集巻第十三 恋歌三 652番

題しらず

よみ人しらず

恋しくはしたにをおもへ紫の根ずりの衣色にいづなゆめ

題知らず
詠み人知らず
恋しい気持ちは心の中で思うことだ、紫草の根で染めた衣の色のように顔色に出すことを決してしてはならない

「下にを思へ」で「下に」は心の中で、「を」は強調の助詞。
「根ずりの衣」は、根を摺った(すった)もので染めた衣。
「色に出づな」は顔色に出すな、「ゆめ」は、決してという意味の副詞。仏さまや神さまが出てきて何かを告げた後「ゆめ疑うなかれ(決して疑うな)」と言って消える時の「ゆめ」です。

#古今集 , #恋歌三 , #紫の根摺り

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