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古今集巻第八 離別歌 386番

藤原ののちかげが、からもののつかひに、なが月のつごもりがたにまかりけるに、うへのをのこども、さけたうびけるついでによめる

平もとのり

秋霧のともにたち出でて別れなばはれぬ思ひに恋ひや渡らむ

藤原後蔭が、唐物の貿易の役人として、長月九月の末ごろに行く時に、殿上人たちから、酒を賜った時に詠んだ歌
平元規
秋霧が立って、それと共に立ち出でて別れてしまうなら、晴れない気持ちで君を思い続けるのだろうか

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