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LINE以外のメッセンジャーアプリって何?

そもそも見られちゃマズい情報をLINEで扱わないこと

LINEの個人情報が中国の管理会社に丸見えになっていたという問題。

元々LINEは韓国系企業ってことで感情的なものも含めて警戒心を抱く人は抱いていたんですよね。

いやいや、でも、LINE以外なら安全なんて保証もないわけで、LINEにしろメールにしろインスタグラムにしろいくらでも穴はあるんだから、大事な話はなるべくコンピュータを経由させないようにするに越したことはないわけです。個人レベルだと、流出したらヤバい写真だとかね。


ポイントは中国企業

一般論としてネット上のあらゆる情報は常に流出する危険性を孕んでいて、個人情報の流出なんてどこの国のどの企業でもあり得ることであり、実際に定期的に起きているわけですよ。

ただ、今回のLINE事件のポイントは、その管理している会社が中国の企業というところ。単にコストの問題なのか、はたまた思想的な何かが絡んでいるのかは分かりませんが、これが結構問題ではないかと。

中国と言うと、企業の持つ情報は中国共産党の要請次第で無条件に提示しなくてはならないという法律があるんですよ。司法も何も通さずにね。

これは先進国の常識からはかけ離れていて、我々の情報が中国企業に管理されているということは、中国共産党という人権弾圧を平然とやり続ける組織に好き放題見られるということ。とはいえ、ウィグル人やチベット人がそもそもLINE使ってるかと言うと多分使ってないでしょうね。「不用意なことは書かない」は当たり前ですが、それでも行動は把握されちゃいますから。

それよりも、もっと単純にいわゆるビッグデータが中国にそのままわたってるってことですよね。日本人が何に興味を持ちどんな情報をやり取りし日々を営んでいるかなんてことはLINE見りゃ一発で把握できちゃうわけですから。そりゃそんなデータ持ってたら商売やりやすいでしょうね。

今は物理的な戦争よりも経済戦争であり情報戦争の時代。こんなの許してたら戦争ぼろ負けじゃないですか?

全てはICQから始まった

このメッセンジャー系アプリ、スマホ登場前ならYahoo!メッセンジャーとかMSNメッセンジャーなどIT大手のリリースしたものがあったんです。

そしてさらにその前には、元祖『ICQ』ってのがありました。Windowsで言うと98くらいの時でしたか、まだ個人が常時接続なんてしてない時代だったと思いますが、友人が「おい、ICQ入れろ!今入れろ!」と言うのですぐインストールした記憶があります。起動音がやけに音量のでかい霧笛?でうるさかったですね。


今でこそ1人1台スマホを持っているのが当たり前なのでなくなりましたが、当時のメッセンジャーアプリには「状態」という概念がありました。スマホと違ってパソコンなので、まずはパソコンの前に座って起動していないと話にならない。メッセンジャーを起動すると、その時同時にパソコンを起動している友だちの名前が太字で表示されるわけです。

「気になるあの子が、今この瞬間、インターネットという空間に、同時にいるんだ」

というこのワクワク感って今は味わえませんね。文明は我々からいろんなものを奪っていきます。

なぜLINE以外のメッセンジャーアプリが出てこない?

にしても不思議なのは、長きに渡ってLINEが覇権を握り続けているということ。そもそもLINE以外のアプリがほとんど出現しないのですよ。

ICQにもスマホアプリ版が出たのですが一体どこへ消えてしまったのでしょうか。Yahoo!メッセンジャーは、Yahoo!自体がソフトバンクと合体しちゃって、そのソフトバンクはLINEの大ボスなので、消滅して当然ですね。

いやいや、他のIT企業は何してるんですか?

Niftyは?マイクロソフトは?Google公式のメッセンジャーは出ないんですか?ソフトバンクがLINEならauとdocomoと、ついでに楽天あたりも含めて新しいメッセンジャーアプリ出そうって動きはないでしょうか?

スマホのアプリなんて別に排他的なものではなく、いくつも同時にインストールできるんだから、やってみりゃ良いと思うんですけどね。

電子マネーは混乱をきたすほどいろいろあるのに、本当になぜ、メッセンジャーアプリはLINEしかないのか、不思議でなりません。

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