アメリカの黒人差別をfunky jumpという名に寄せて。
どもども。青木です。
私の会社の名前はfunky jumpといいます。
アメリカにおいて厳しい黒人差別が"あった"時代、ジェームズ・ブラウンをはじめとしたオリジネーター(創始者)たちが、"funk"という音楽ジャンルを生み出しました。
この"funk"という言葉はもともとは「田舎っぽい」「(黒人の独特な体臭を指して)臭い」というスラングでした。それを逆手にとって、「そうさ、俺たちは独特の臭いがある。それは一人一人違うんだ。We are funky!」と逆手にとったといわれています。
初めてfunkを聴いたときの私は「このノリノリな曲はなんだ!この曲で踊るのか!?サイコーだな!!」と思ってLockingというジャンルのダンスをはじめました。
その面白さにどんどんハマっていって歴史を勉強しました。
この写真がThe Lockers。Lockingというジャンルのオリジネーターです。ファンキージャンプしてますね。
もう一枚、この写真を見てください。
The Lockersの衣装といえば大きな帽子、ボーダーのシャツ、そして斜めがけのサスペンダーです。
これは言われもない罪により収監された黒人を表しているといいます。ボーダーのシャツは囚人服、サスペンダーは抑圧をイメージしています。
こんな中、Lockingは生まれました。
体を大きく動かして、コミカルな動きをしながら「俺たちは怖くないよ!」「俺たちは自由なんだ!」と表現していたともいわれています。このコミカルな動きは「日々生きていて辛いけど、歌っているとき、踊っているときくらいは楽しくやろうぜ」ということだと。
私はそのカッコいいムーブの裏にあったストーリーに心打たれ、funky jumpという名前を会社につけました。「今認められなくてもいい、それでも草の根から本当に良いものを作って、メンバー全員が一人ひとり違うフレーバーを持って、世界的なムーブメントを起こす。」という想いを名前にしました。
そう、私はアメリカの黒人は差別と戦ってついに勝利を収めたものだと思っていました。公民権運動のときのような差別はないし、黒人初の大統領だって生まれた。
ところが今アメリカで起きていることはなんでしょうか。
どうして人が平等を得るための闘争が起こるのか、僕にはわかりません。しかし、この争いは、彼らの「黒人だという理由だけで扱いが変わるのはおかしい」という想いは絶対に実現されなければならないと思うのです。私はもう「Black Power」と叫ぶ必要がないととんだ勘違いをしていた。まだ黒人差別は根強く生き残っていた。
私の事業領域であるコワーキングスペースはこれから増えます。
社会の潮流としてリモートワークが進めばもっと人々の分断は起こるでしょう。しかしそういった世の中になったとしても、人が生まれで判断され、あまつさえその一生が決まってしまうような世界となってはいけないのです。
何ができるかわからない、いつわかりあえるのかもわからない。
けれど私は彼らのために、何か力になれることがしたいと強く思いました。
私は黒人をリスペクトしています。