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踏んだり蹴ったりな厄日に、人の優しさと奇跡に触れた話

今日は本当に朝から厄日だな、と思うことがたくさんでした。

母と歩き回る用事があって、本当は自転車で行きたかったけど、にわか雨予報だから、としぶしぶ歩きで待ち合わせ場所にいったところ。

オカン、自転車やないか~~~い!!!

「なんなら雨でも自転車のつもりだったよん~」と言われ、いや、それならそうと事前に言っておいてくれ、とこの時点で私は少し不機嫌。

ほんと些細なことなんだけど、すでにこれが踏んだりの部分

ただ道中で自宅近くを通るし「私も自転車取りに帰りたいから、先に行ってて」と一旦解散。

スカートからパンツスタイルに着替え、母にポータブル充電器を貸してほしい、と言われたことを思い出し、スッとパンツのポケットにいれて再出発。

自転車を走らせながら「あ~あの信号渡りたい」と、遠目で横断歩道をとらえたとき、カシャンと何かを自転車で踏みこえた音と感触がありました。

ペットボトルでも踏んだか?とあまり気にせず、数回漕ぎ続けたところで、パンツのポケットが軽いことに気づきます。

「あ、違う、私の充電器が落ちたんだわ」

この時点ではまだ良かったんです。
危ない危ない、気づいて良かった、のフェーズ。

だけど、来た道を振り返れども振り返れども、彼(充電器)がいないのです。

腰をかがめて、ずうっと続く植え込みや、排水溝をのぞき込んでも、彼の姿はどこにも見つかりません。

まさか車道まで滑っていった…?と最悪の事態を覚悟するも、どこを見渡してもいないのです。

しかも落としてすぐに止まらず、数メートル進んでしまったのもあり、正確な落下地点もよくわかりません。

数メートル植え込みをかき分けながら、それを10往復くらいしました。不審者と通報されないか怯えながら。

そしてあまりの見つからなさに、だんだんとイライラしてきます。

ああもう!合流地点はすぐそこなのに!

なんでこんなに探しても出てこないわけ?

ていうかもはや、朝からの予定なのに充電してこなかったオカンが悪くない?

なんで私がこんな目に遭ってるの?

と、いつのまにか小声で「チッほんま腹立つ」と舌打ちしはじめる、たいそうガラの悪い私。

このポータブル充電器は、雑誌か何かのプレゼントでたまたまもらったものなのですが、とても便利で重宝していたお気に入りでした。

薄くて軽くて、充電スピードも速いし、まあ1.5回くらいは充電できるし、特に、おでかけや旅行にはぴったりのパートナーだったのです。

そんな、私の大切なパートナーが…
どこにもいない…

いや、そんな大切ならちゃんとカバン入れろや、と思うでしょ。もちろん私も家を出るとき、一瞬そう思いましたよ。

でもどうせすぐ母に渡すし、と思っちゃったの!だって自転車ならピュンとすぐ合流できるし!

もう、こんなの蹴ったり×5だよ。

一旦諦めて母と合流し、事情を話すとなぐさめられはしたものの「母さんが余計なお願いしなかったらねぇ…🥺」とまでは言われませんでした。

自分でもイヤな性格してんな、と思うけど、それも私にはイラっとポイントなわけです。

で、用が済んで、母と一緒に戻って探してみるのですが、やっぱりない。

「ほら、ないでしょ~不思議なのよ〜もう諦めるわ〜」と言いながら、ふぅ、と植え込みの葉の上に視線をやると、見覚えのある輪郭が。

まさかとおもって近寄ると…

私の大事な彼!!!!!!

いくら勢いよく落ちたとしても、さすがに70cmくらいある、植え込みの高さまで飛び跳ねたとは思えないので、

誰かが見つけて、分かるように置いててくれたのだと思います。

優しい通りすがりの誰か…まじでありがとう…
踏んだり蹴ったりでも、母に当たらず踏ん張ってよかった…
神様、見てくれてたのね…ありがとう…

ただ、アスファルトに落としたので傷だらけで、タイヤ痕(きっとわたしが踏み越えたのでしょう)までついてて、本当に可哀想な姿でした…

ボロボロの充電器
痛々しすぎる…

ごめんねごめんね…と撫でていると、近くで何やら同じように物を探すそぶりのサラリーマンが。

母とコソコソ「まさか、あの人も充電器かね~」なんて冗談を言っていたら、近くにきたその人。

そして、私の充電器を指さして「あ、見つけたんですね!さっき見かけて、どこかに届けておこうかなと思ってたんですよ。よかったよかった!」って。

話を聞くに、その人は見つけてくれた人ではなく、葉の上に乗った充電器を見かけて、気にしてくれたらしく。

ンハアァッ!ここにも優しい人…!!!

ボロボロになった大切な彼は、ふたりの聖人のおかげで、無事、薄情な持ち主の元に戻ってきてくれました。

しかもよくよく考えると、もし私が戻ってくるのが数分遅かったら、その人が交番とか近くのお店に届けてくれてたってことで、

一方の私は、諦め半分だったから、きっとわざわざそこまで聞いては回らなかったはず。

いや、タイミング奇跡すぎんか…?!

厄日と思う日でも、くさらず落ち着いて暮らすことは、やっぱり大事です。

お天道様は、まじで見てるっぽい。
そしてこの世は、まじでスーパー優しい。

世界中の優しさで この地球を守りたい!
アイ ビリーブ イン フューチャー!
信じてる!!!!!!

って感じです。現場からは以上です。

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