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おっぴょ節

枕詞

花の色は移りにけりな いたづらに
  わが身世にふる ながめせしまに

その昔、小野小町が二十歳のとき、初めて東に下りしに、磯の浜辺で蟹にオソソを挟まれて、「あいたた、あいたた、でも、とっても気持ちがよかったの!」

2024/7/5氏

一つ ひとりでするのを
センズリおそそ/ハンドポンプ/マスターベーター と申します
(*ピュッピュッチョンチョロリン)
お手が汚れます/痺れます おっぴょ

二つ 風呂でするのを
銭湯/入浴/清潔 おそそと申します
後で流せます おっぴょ
or 
舟でするのを 揺られおそそと申します
水が入ります おっぴょ
or 
拭き拭きするのを 消渇(※)おそそと申します
後が痛みます おっぴょ
or
二人でするのを夫婦めおとおそそと申します
国が認めます おっぴょ
※消渇【痟𤸎】しょうかち=婦人の淋病

三つ 道でするのを
乞食/散歩/道端 おそそと申します
ありがたかります(ありがたがります)/犬が真似します/人に見られます/砂が入ります おっぴょ
or 
見ずにするのを 後ろ茶臼と申します
キッスできませぬ おっぴょ
or 
見ながらするのを 茶臼おそそと申します
土手が汚れます おっぴょ

皆でやるのを 乱交/まわし/輪姦 おそそと申します
後で疲れます/竿が汚れます/皆お待ちかね おっぴょ

四つ 余所で/呼んで するのを
芸者/遊廓 おそそと申します
金がかかります おっぴょ

五つ 磯でするのを
海岸おそそと申します
砂が交じります/入ります おっぴょ

or 
いつもするのを 
夫婦/女房 おそそと申します
飽きがまいります/金がかかりません/味が変わりません
or 
行ってするのを
ソープ/赤線 おそそと申します
病気うつります 

六つ 無理に/無理矢理 するのを
強姦おそそと申します
お手がまわります/あとがヤバいです おっぴょ

七つ 泣き泣き/泣く泣く/泣いて するのを
心中おそそと申します
これが最後です おっぴょ
or
並んでやるのを ベンチおそそと申します
身体が疲れます

八つ 山でするのを
キャンプ/ハイキング/ワンゲル おそそと申します
猿が真似します おっぴょ

or 痩せたお方は 棹が長いと申します 子宮に堪えます

九つ 口でするのを 
尺八おそそと申します
口が汚れます おっぴょ
or  
肥えたお方は 土手が高いと申します
奥は千畳敷 おっぴょ
or 
子供とやるのを パイパン/ままごと おそそと申します
つるつる滑ります
or 
転んでやるのを 回転おそそと申します
竿が曲がります

十ォ 跳び跳び/飛んで するのを
ジャンプおそそと申します
棹が/マラが 傷みます/折れまする/上手く入りません おっぴょ

付録 震えてするのを
南極/中気 おそそと申します
的が外れます おっぴょ

〽一つ 一人するのは五人組じゃと申します
 手々が汚れます
〽二つ 深い男は別にさせよが違います
 汗をかきまする
(江口孝夫著『へへべべぼぼぼ』現代書林より)
文政五年頃の数え唄だが、まぎれもない「オッピョ節」だ。「数えオソソ」とも呼ばれる、「ヨサホイ節」と並ぶ春歌の双璧である。

『早稲田大学青春賦』によると、この枕詞(「花の色は…」)から「オッピョ節」へと入る。先の小倉百人一首には「雁の色は変わりにけりな徒に 悪い夜鷹に馴染みせしまに」の替え歌もある。

西はるか
Marion Fayolle
なぎら健壱


いれて❤️