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2022年春アニメ印象に残った話数5選+α

こんにちは。まだ式守12話があるのですが、まあその話を見てもラインナップは変わらないだろうということで、先走って今回は2022年春アニメにおいて印象に残った話数を5つほど上げようと思います。

2021年を通しては以下の記事で書きました。選考基準に関しても参考にしていただければと思います。

ちなみに前期はこちらです。

では早速行きましょう!


①BIRDIE WING -Golf Girls' Story- 第8話「ファイナル・バレット」

このアニメは基本的にどこかおかしいんですが、7話~8話のイヴvsローズは奇跡的な面白さを持っていたアニメだったと思う。義手でゴルフという意外性はさることながら、その義手がぶっ飛ぶだけではなく片腕でゴルフをやる(しかも片腕で必殺技を2回くらい出す)という文字面だけでは意味が分からない展開を、ウケ狙いとかじゃなくてマジでやっているんですよね。しかもちゃんと面白い。ローズが勝負を賭けようとして惜しくも入らなかったビッグプレーを、イヴがそっくりそのままお返しするのはまさにこのアニメらしいと感じる。

またこの話はローズの最期を綺麗に描いたのも印象的。シャアをキャディーに迎えて表舞台で活躍する姿を夢想しながら、自分が背を向けた表世界での妹弟子の活躍をローズらしい言葉回しで祈りながら死んでいくのはかなり感動した。まさかこんなアニメで感動する時が来るとは思わなかった。

終始おかしいアニメだったが、この話は純粋な面白さ、熱さ、感動シーンと1話に詰め込むには十分すぎる要素が揃っていたと思う。今年一番クラスの会心のエピソードだったのではないだろうか。僕はそう思います。


②であいもん 第6話「芋名月」

可愛い~~~~~~

であいもんは各話レベルが高すぎてどれを選んだものかと悩んだのですが、AB共にハイレベルだった6話をピックアップしました。

Aは運動会。以前は家族ワイワイとしている人たちを見て何とも言えない感情を抱いていそうな描写と共にイマイチ運動会に行く気が無さそうな一果さん。終わってみれば、メッチャ楽しそうで良かったし、和さんに悪態付きながらもまんざらでもない顔がよかった。であいもんはこうでなくちゃね。

Bこそ本番。マッマが帰ってきてしまいました。この話の良かったところはママが完全に悪という風にならなかったところだと思う。どんなお母さんだって、「ママについていくのは私じゃなくて仕事でしょ?」って言われたら強くダメージを受けると思います。そしてちゃんと一果さんの意思も尊重する親であった点も良かった。であいもんを面白いと思えたのは、ちゃんとこういう所で間違えない所にあったと思います。

他にも一果さんが修羅場に放り込まれた5話、和さんが和菓子教室で活躍する7話、小梅ちゃんの10話、雪に良い思い出が無い一果さんに和さんが雪遊びに誘った11話、1話のオマージュをした(しかしシチュエーションは全く違う)12話など挙げればキリはない。とにかくいい話しかなかったし、後半なんか全部良い話だったと思う。単話完結アニメは、その1話1話が面白くないとどうしようもない弱点を抱えていると思うけど、であいもんは毎週面白かった。あと3シーズンくらいやってください。


③ヒーラー・ガール 歌唱12「私たち、C級ヒーラーです!」

これはマジで最高の最終回だったと思う。個人的にいい最終回ってのは、「この先も見たいんですけど...…」みたいな感想があまり湧かず、きれいさっぱり作品の区切りをつける最終回がベストだと思っている。ヒーラーガール最終回は、まさに自分の理想の最終回で感動した。

Aパートで海外渡航した藤井かなちゃんにコンタクトを取るために玲美も響もアメリカへ向かってそこでいつもの音声医療をやるのかな......と思わせて、まさかの帰りの飛行機で音声医療を施すという溜めに溜めて最高のタイミングで音声医療をする構成にはしびれた。しかも、これは藤井かなさんがかつて師匠に施された時とシチュエーションが同じなんですよね。素晴らしい倫理観だと思う。歌った曲も何度もCMで流れていた曲だし、耳に残っている。お医者さんも「エンジンに遠い場所でやるべき」と、短い言葉で音声医療という設定に深みを持たせるのも良かった。

圧巻なのは最後のOP歌唱。これは動画が何と無料で公開されています。良いのか?そんなことしちゃって......。

その後の3人を軽く見せるという最終回特有の今までのキャラを出しまくるエピローグとしての役割も果たしながら、師弟関係を思わせるような歌唱割りも最高だった。ラスサビで師匠が歌うところ、あまりにもSB69 STARS!最終話のアノカナタリウムなんですよね。これ本当にしびれたなあ。

このアニメは右に行ったり左に行ったりとつかみどころがない時もあったけど、こんな素晴らしい最終回を見せられちゃうと持ち上げざるを得ないです。

④CUE! 第21話「飛べない小鳥」

CUEアノン

このアニメは基本的に頭がおかしいんですけど、最も頭がおかしく感じたツートップの内、よりヤバい話だったコチラをピックアップ。ちなみに片方は後述します。

これは最初から最後まで中身たっぷりのエピソードだった。「歌って踊るって、声優の仕事なのかなあ?」と1期で言っていたくらいの印象しかなかった天童悠希ちゃんの個人回。レッスンに遅刻するようになった悠希ちゃんを心配して、メンバーがお茶を用意。そこから1枚目です。
この展開、今までそんな人間だったか?という疑問が湧いてくる。悠希ちゃんは、何とこのお茶を捨てるのです。しかもこの捨てた理由とかは別にこの話で明らかになることもなかった。だから、この子が「人からのもらい物を即日?捨てるやべーやつ」になっちゃうんです。深読みすれば疲れていたから、とか読み取ろうと思えば読み取れるかもしれない。でも疲れている時にそこそこ仲の深い人からもらいものを貰って(しかも疲れているという現状を変えてくれるようなもの)、捨てるか?

実はお父さんが病に伏していて、その看病と仕事の板挟みによってメチャクチャになっていたとネタ明かし。これが社長からCOされての2枚目ですけど、これ何で柚葉は笑ってるんだろう?

最後は良い感じに〆ていたけど、ただ天童悠希ちゃんの株を落としただけのやる意味があったのかよくわからない回だった。CUE!ってこういう所あると思う。脚本は天童悠希のアンチなのかな。それともCUE!のアンチなのか...…。

他にもタイムカプセルを掘り返す16話、偽神崎蘭子ちゃんが声優として覚醒する23話など印象に残るエピソードは多い。特に23話は結構感動した。たま~~~~~~にCUE!っていい話を用意してくるからムカつくんだよな。

そういえば前期もCUE!を取り上げた。再掲。

良いのか?2期連続トップ画像がCUE!で......。


⑤まちカドまぞく 2丁目 第6話「夕日の誓い! まぞくたちの進む道」

原作読んでいたころからこのエピソードだけは凄い楽しみにしていた。それだけに最高の形でアニメ化してくれて、本当このアニメのスタッフは最高です。

まちカドまぞくの良い所は、シリアスとギャグがいい塩梅に調整されている所にあると思います。原作がそうなのですが、アニメもその良さを消さず、それどころか映像になることによって進化しているとすら思えます。シャミ子の過去、お姉さんの存在など普通の作品ならこの辺でギャグ要素を無くしてきそうな展開でもコミカルな雰囲気を残しながら進めてくれるから、きららアニメにしては詰め込まれた設定でも結構スッキリ入ってくるのではないだろうか。

またこのアニメは原作を知っていても楽しめるというのが良い。闇堕ちフォームの変身バンクとかメッチャ良かったと思う。
一番よかったのは、桃がようやく満面の笑みを見せてくれるところで1期OPを流す演出だと思います。コレらは中々漫画だけでは味わえない楽しみ方。

そもそも3巻までまちカドまぞくの原作はマジで好きだったというのもあるんですが、それでもやっぱりこのエピソードは純粋に面白い点とアニメ特有の演出が素晴らしかった点で良いエピソードだったと思います。


おわりに

というわけで、以上5話をピックアップしました。結構迷った他のエピソードは以下の通りです。

薔薇王の葬列 第21話「It should still be in time now.」
(バッキンガムの処刑。これはかなり度肝を抜かれた。一番迷ったエピソード。)
ビルディバイド -#FFFFFF- 第15話「花と鳥」
(菊花様が覚醒してひよりと名前呼びする回。プリキュアのオタクなので絶頂したのと、1期と比較して分かる憎い演出は最高だった。感想記事で書きました。)
かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック- 第5話「藤原千花は刻みたい」「早坂愛は話したい」「四条眞妃は頼りたい」
(ラップ回。とにかく爆笑した。藤原おにコーチ回はマジで外れが無い気がする)
古見さんはコミュ症です。 第22話「バレンタインです。」
(恋愛要素を加速させた回。むしろ恋愛要素の方が面白いかもと思ったりした。)
ヒロインたるもの! 第11話「嫌われヒロインの戦い」
(ちゅーたんvsひより。Vivid Strikeをマイルドにした展開で爆笑。唯一提供で遊んでいた回でもしかしたらみんなネタにしているのかもしれない。)
群青のファンファーレ 第13話「ゲート・イン!」
(許せサスケ...…これで最後だ...…。を競馬アニメでやる謎の回。)
RPG不動産 第11話「ファー、一緒に帰ろう」
(きららアニメにしては異質の人が死ぬ回。まさか死ぬとは思ってなかったので衝撃と言えば衝撃だった。なお)
ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会2期 第10話「かすみん☆ワンダーツアー」
(虹ヶ咲にしては珍しい?日常回。雰囲気がメッチャ良い回だったし虹ヶ咲でこういう話が見れたのも嬉しかった。)
阿波連ははかれない 第10話「キャンプじゃね?」
(最初からは信じられない恋愛要素を加速させた回。ライドウくんは意外と男前。)
可愛いだけじゃない式守さん 第10話「勝ちたい気持ち」
(はちみつ回。体育祭回かくあるべし。和泉くんっていらないのでは...…?

...…いや本当多いんですよね今期。こう見ると、今期って結構いいクールだったのかもしれない。良くも悪くも、要所要所で印象に残る話が多かった。
前期は8話くらいがポンポン出てきたけど、今期もそんな感じ。①~⑤と薔薇王はさっと出てきたので書きやすかった。でも薔薇王はねじ込みたかったな......。

今回はここまでです。


おまけ:CUE! 14話「運命の仕事」

もうこれは凄い。あまりにも独自の路線に行き過ぎていて、今後声優アニメ、もっと言えばアイドルアニメがあったら絶対にこのアニメが比較対象になっちゃうくらい頭のおかしい回だった。

まずエキサイト翻訳みたいな喋り方をするまさぴーさんがズルすぎる。ただでさえエキサイト翻訳のネタとか未だに笑っちゃうのに、うけ狙いなのか真面目なのかたまにわからないこのアニメでそれをやられると、温度感が分からなくて脳が溶けそうになる。こんな怪しいやつに招かれて仕事を平気でウケようとするヤバさも、このアニメらしくて最高に良かった。こんな変な人が出てくるのに、別にギャグアニメって感じじゃないのが凄いと思います。

最後に風船を出すのも理解っている。最終回ではラジオ組が中心となっていたし、やっぱりこのアニメのメインってラジオ組なんですよね。ラジオを通してエールブルーの近親者や由香里のある人物が最終回特有の集合感を出してくるし。

最終回でもまさぴーが出てくるの凄いですよね。これもう高咲侑だろ......。



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