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ホラー シルキー増刊『奇奇怪怪』Vol.3
白泉社の『ホラー シルキー増刊 奇奇怪怪 Vol.3』が発売中です。今回は当方の原作は掲載されておりませんが、ベテラン作家が多く、安定して面白い雑誌ですので、興味がある方は是非どうぞ。前号でご縁ができたので、内容についての雑学でもツラツラと。
愛田真夕美先生の『やって来た少年』。
少年が車に轢かれそうになり、気づくとそこに見知らぬ親子が。記憶を失った彼は、その母子と過ごすが―。子育て奮闘記 #ベイビーウォーズ からの1作。
【3/15 #ホラーシルキー 増刊 #奇奇怪怪 vol.3 内容紹介】#愛田真夕美 #やって来た少年
— ホラーシルキー編集部 (@horrorsilky) March 17, 2023
少年が車に轢かれそうになり、気づくとそこに見知らぬ親子が。記憶を失った彼は、その母子と過ごすが―。子育て奮闘記 #ベイビーウォーズ からの1作。https://t.co/2P2jrsGp8l#漫画が読めるハッシュタグ pic.twitter.com/EUPmb0UoSK
ハートフルな一本でございました。
記憶喪失ものの初出は、19世紀まで遡るそうです。日本だと1935年に刊行された、夢野久作の『ドグラ・マグラ』も、記憶喪失中の青年の一人称で綴られています。夢野久作は構想と執筆に10年かけたそうですから、ほぼ100年前には記憶喪失を扱った傑作が、日本でも生まれていたんですね。
二重人格を描いた古典的ホラー作品の傑作『ジキル博士とハイド氏』も、ある意味で記憶喪失ものの側面もございます。ハイド氏になってる間、ジキル博士は記憶が明確でなくなるのですから。和田慎二先生の名作『スケバン刑事』でも、神恭一郎の幼馴染の鳴海聖良も、一種の記憶喪失でした。
一斉を風靡した韓流ドラマの『冬のソナタ』も、記憶喪失が重要な役割を果たしていましたし。星野之宣先生の『宗像教授伝奇考』でも、記憶喪失にまつわる切ない一本がございました。記憶喪失は、それ自体でも作品の題材となりますが、他の題材とも組み合わせて、力を発揮しますね。
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