新人薬剤師のスライド作成を指導して思ったこと

みなさんは1年目の後輩にスライド作成の仕方について指導したことがありますか?今回、1年目の新人薬剤師に、スライド作成について指導したポイントについてまとめましたので、参考になればと思います。また、こんな所も気をつけているよというアドバイスがあればコメント下さい。


早速、私が指導した症例検討時のスライド作成のポイントについて以下に示します(院内での勉強会にかぎる)。

① スライドの文字は大きく(最低でも28ポイント)、少なめに。

② スライドの1枚目にポイントとなる話の流れや発表の目的を話す。

③資料が多い場合は、事前にハングアウトの資料を配布すること。


これ以下の内容はほぼ愚痴になってしまいました。

当院では薬剤科長の意向で、大学卒業1年目の新人には必ず学会発表をさせることになっています。本人の意向とは関係なく実施されるため、今の時代においては人によってはパワハラではないかと思われる方もいるかと思います。


しかし私からしたら、1年目のペーペーにも関わらず、大した努力もせずにデータ集計とスライド作成をするだけの状態で研究テーマを貰えることは恵まれていると感じました。

しかも、演者として学会に行かせていただくので、交通費や旅費に関しては、病院が負担してくれます。

こんな美味しい話はないですよね。


今年はコロナ騒動もあり、当院が主に学会発表をしていた医療薬学会年会もオンライン学会に変更となりました。

そのため、当院の今年の新人が発表をする場がなくなってしまいました。

そこで代替案としてあげられたのが、毎月開催される薬剤科会議での症例発表でした。


私は新人の子が毎月の症例発表をする時のスライド作成および発表の指導係に任命されました。


うちの新人も6年制のため、大学時代に研究発表なども経験しており、スライド作成は問題ないと考えていました。そして、本人も「大丈夫です」と言っていたため、当分任せることにしました。


数日後に、スライドが出来たというので見せてもらうと、指摘事項が多すぎて修繕ではなく、建替レベルの工事が必要な内容でした。


薬剤科長からのお達しで、症例発表の内容に関しては、個人の意思を尊重するためあまり手出ししないようにとのことでしたので、「退院指導」という漠然としたテーマはそのままにして修正を行いました。


また、症例検討のはずなのに、既往歴、治療の経過、退院時指導を行うまでの指導内容など、書くべき内容が漏れており、患者状態も発表で言いたいことも分からない状況でした。


今回の一件を通して、6年制の子といえども、ちゃんと教えてあげることの必要性感じました。


症例検討会では必ず以下の事項についての準備は必要だと思いますので、ご確認ください。
・患者情報(年齢、既往、主訴、現病歴、検査結果の値)
・服薬情報(退院時指導などでは入院してからの経過も)
・自分がその症例に着目した理由と自分の考え
・エビデンス(症例・治療方針など)
・想定される質問への回答
・TAKE HOME MESSAGE

症例検討を行う時に考えるべきことは、どうしたら分かりやすく伝えられるか?その発表を聞いて、何か得るものがあるか?の2点です。


自分の時間だけでなく、相手の時間をもらっていることに意識を向けましょう。












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