中国のティー専門店「奈雪の茶」 ユニコーン企業の仲間入りなるか
巨大化する中国のティー専門店市場
中国のティー専門店「奈雪の茶」がA+ラウンドで天图投资(Tiantu Capital)から数億人民元(十数億円)の資金調達に成功した。調達後の評価額は60億人民元(1000億円)となり、近年人気を博しているティー専門店業界で、初のユニコーン企業誕生が目前となった。
中国のティー専門店という巨大市場は、多数の起業家や投資家を惹きつけている。「奈雪の茶」の他にも「喜茶」や「一点点」などのティー専門店があり、中国メディアの投资界によると、同業界全体の資金調達額は15億人民元(252億円)を超えている。
「奈雪の茶」とは?
2015年に設立された「奈雪の茶」は、深センの品道餐饮管理有限公司が展開している、お茶をベースとしたドリンク専門店だ。主な顧客層は、20歳~35歳の若い女性で、主力商品はティードリンクとソフトパンの2つである。
2017年末から、北京、上海、南京、杭州、武漢、重慶など13都市に店舗展開し、重要な行政地域に進出している。最近では、ティー専門店激戦区で知られる深センに50店以上を出店した。「奈雪の茶」の出店戦略は特徴的だ。各店舗は全て200㎡以上の広さで、直営店での展開を徹底している。さらに、それぞれの店舗は異なるデザイナーによって手掛けられた空間となっている。
今年も「奈雪の茶」は、新しいティードリンクとパンの開発に注力している。今回調達した資金は、チームビルディング、大規模工場の建設、サプライチェーンの構築、ITシステムの構築、店舗拡大に使用する予定だ。
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