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中国武漢のお母さんの中華のつくりかた

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中国武漢の義母が教えてくれたレシピをご紹介。餃子・炒飯・チンジャオロース…ぜひここで味わっていってください。
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#中華

トマトと卵のふわとろ炒め|中国のお母さんの本格中華のつくりかた

人類は、まっぷたつに分けられる。 トマトと卵のふわとろ炒めを食べたことのある人か、 残念ながらまだ食べたことのない人か。 私は中国人の夫の母に会う8年くらい前までは、前者の人間だったんです。何も知らずにのうのうと、20数年生きてきました。 でもひとたび出会ってしまうと・・・ トマトの旨みとトロトロの食感、卵のふわふわ、奥にひそんだねぎの香ばしさ。 なぬ・・・こんなおいしいものがこの世にはあったの? もうこの味を知らなかった世界には戻れない。 この食感を舌が覚えてしまった

はじめて出会った、じゃがいもシャキシャキ炒め|中国のお母さんの本格中華のつくりかた

中国人の夫のお母さんがつくってくれる家庭料理には「なぜこれは日本の中華料理店にないの?」と思うくらい、おいしくて日本の人も絶対好きだろうなというものがあります。 その「日本にないのを憤るレベルでおいしい中華ランキングNo.1」にみごと選ばれたのが、じゃがいもシャキシャキ炒めです。私調べです。 探せば日本の中華料理屋さんにだってあると思うけど・・・でも、もっと人気が出るはず。家庭料理にだって進出できる。君はまだまだいける! 初めて食べたときのことは、今でも忘れられません。

不安を湯気にする!もち・ふわ・ジューシー肉まん|中国・武漢のお母さんの中華料理

不安になると食べたくなるもの。それは、肉まん。 28歳で北京の広告会社に転職した時のこと。同僚は中国人の女の子ばかりで、お昼休みはちょっとだけ苦痛でした。まだ中国語もそんなに聞き取れなかったから、みんなが何で笑っているかもわからないし。同僚に気をつかわせたり、頑張って合わせて一緒にいるよりは、ひとりで過ごすほうが気が楽でした。 ある日のお昼休憩中、時間をつぶそうと近所を散歩してみたところ、アパート群のある団地の入り口で、とてもローカルな肉まん屋さんを発見したんです。お店は

中国・武漢のお母さんの本格チンジャオロースのつくりかた(15分で完成!お肉ぷりぷり)

事件は、金曜日の夜7時10分に起きた。 お腹をすかせた1歳と3歳の息子たちが台所をウロウロする中、焦りモードでピーマンと豚肉を細く切り終えた私。あとは炒めれば、5分でチンジャオロースが完成する。 「もうちょっとでご飯だからね〜」とアタフタしつつ、いつも愛用の市販のタレを戸棚からゴソゴソと探す私。でもそのタレがその日に限って・・・ 慌てふためく私に、ひとつの解決策が舞い降りた。 「中国のお母さんに、つくりかたを聞いてみよう」 義母は中国の武漢に住んでいて、感染症対策の