東大卒のクイズ王について

 大学院進学以来、ずっと家にテレビを置かなかったので見てなかったのですが、去年くらいにテレビが手に入ったので、よく見るようになりました。
 特にここ最近気づいたのですが、クイズ番組が多くなっているような気がします。クイズブームは何年かおきにテレビ業界にやってきますが、最近は東大卒のクイズ王が活躍していますね。

 しかし、そのテレビの取り上げ方には違和感を覚えます。確かに沢山のことを知り、それをすぐに引き出せる能力というのは素晴らしいと思います。受験にも役立ちますし、日常生活においても役に立つことは多いでしょう。それができるのは素晴らしい才能です。しかしながら、果たしてこれはそれほどまでに持ちあげるべきことなのでしょうか。本当に頭のよい人というのは、その覚えた知識を活用して、新しい発見やさらに一歩進んだモノを作る人なのではないでしょうか。それこそ、辞書やネットで調べたら出てくるものではなく、辞書やネットの情報を作る人こそが重要だと思うし、そういうことを出来る人こそを取り上げるべきだと思います。
 記憶力が多くある人やなぞなぞのようなクイズが出来る人を天才だ天才だと取り上げたりする番組は、嫌気がさしてテレビからより距離をとってしまいます。

 大学に進学した人は、あのようなクイズ王などを目指すのではなく、ぜひ本当の意味での「賢い」人間を目指して欲しいです。クイズ王には記憶力が不可欠ですが、私の考える「賢い」人間であれば、記憶力はいりませんし、目指しやすいですよ。

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