魔女見習いをさがして

 突然なんですが、私はおジャ魔女どれみが大好きなんです。子どものときから好きで、特に「も〜っと!おジャ魔女どれみ」からはまりました。実質2年間だけなので(小6〜中1)、ほかのファンからすると短いのですが、毎日欠かさずみるようになり、再放送も何度もみて、そのストーリーには何度も泣かされ、最終回には号泣したもんです。

 今回の「魔女見習いを探して」は、そのおジャ魔女の20周年記念として作られた映画です。あらすじは、おジャ魔女が好きだった女性3人が、おジャ魔女ゆかりの地で出会って、友人となり、仲良くなっていくわけですが、おジャ魔女や友人達を通じて、様々な現実の問題にも向き合っていく、といったような内容です。
 正直いって内容はそれほど面白くありませんでした。ストーリーは比較的ありきたりでしたり、何か大きな問題が起こるわけでも、解決していくわけでもないです。しかし、それがよかった。
 もう30を超えたおじさんからすると、「そうそうそれが現実なんだよ」とか思ったり、「青春だなあ」とか思ったりするうえに、おジャ魔女というキーワードがあるおかげで、非常にノスタルジックな気持ちになれました。見終わったときに、子どもの時の記憶を掘り起こされたような、海底に石を落とすと、そっと土が巻き起こるようなそんな感覚です。

 ところどころにおジャ魔女っぽさが演出されていたのもファンとしては嬉しかったですね。
 満月をみながらおふざけでマジカルステージやっちゃうとことか(満月(笑う月の晩)に魔女界と人間界を行き来できる)、子どもの声がどれみの声優だった千葉さんで、どれみの言葉を代理的に伝えたり、他のメンバーの声優が登場していたりとか、盛りだくさんでした。
 特に最後のほうでは、おジャ魔女最終回について、核心的なことを登場人物が述べるシーンもあります。この「魔女見習いをさがして」と「おジャ魔女どれみの最終回」は同じ栗山緑さんが脚本を担当していますので、おそらくおジャ魔女の最終回にはそういう想いもあったのだなあと思いました。

 おジャ魔女どれみは最終回を迎えてからも、何度か新しいストーリーが作られていますが、そこでは大体がも〜っと!おジャ魔女どれみを舞台としていて、制作者はこのシリーズが好きだったと思うのですが、私もこのシリーズが好きですね。最後の「ドッカ〜ン!」も好きなのですが、ややシリアスな話も多い上に、やはり卒業するということが皆がわかっている分、回を増す毎に切なくなっていくのを覚えています。

 本当は「魔女見習いをさがして」について感想を書く気はなかったのですが、ついつい好きなアニメの映画だったので、感想を吐き出してしましました。
 同世代でおジャ魔女を見ていた方は、ぜひご覧になって下さい。

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