友達の結婚式の当日に新婦から「今晩…一緒に居てくれない…?」と言われた話


我ながらタイトルのインパクト凄いね。
そして実体験だからなお凄い。
この言葉を聞いた瞬間(おお…何かしらの実績解除しちゃったな…)って思ったThis is game brain(これはゲーム脳です)

※この話は結構生々しい話が含まれるので、苦手な方や18歳未満の方はご遠慮下さい。

語り始める前に自己紹介
名前:中華定食
性別:男
性的志向:無性愛者(男にも女にも性的興奮を覚えない、フェチはいっぱいあるいっぱい)
好きな相続物:高級住宅街に建つ新しめのアパート(メンテナンス代安くて住民の民度が良い)と6億円と宝物殿

大学時代からかれこれ5年程つるんでる男友達がいる。
まぁ仮にこの方を…新郎君、としておきましょうか…
そして奴とかれこれ4年付き合ってる彼女さんがいた。
こっちは新婦さんと呼ぼうかな。

その2人が晴れて結婚式を挙げることになったと連絡が来た。
いや、目出度い。
俺が二人の仲を取り持ったことで交際まで発展し、そのカップルが今度は結婚するとな。
いや〜、目出度い。

結婚式の二日前に新郎君から「二次会以降俺が潰れたら家まで送り届けてから帰ってね!金は俺の財布から抜いていいから!あと御祝儀の受付もヨロ!」
とメッセージが届いた。
軽く言ってるが結構大変だなと思案しながら準備を進めた。

そして結婚式が始まった。
新婦さんの要望でかなり豪華絢爛な式となっていた。
料理もかなり美味しいコース料理だった。

話逸れるけどコース料理のマナーとしてフォークやナイフを外側から使っていくってやつあるじゃん?
マナー遵守結構好きだからワクワクしてたんだけど、実際のテーブルにはナイフフォークの他に箸が置いてあったのよ
なんとなくそれで前菜を食べたらまぁ食べやすい
そのまま魚料理、肉料理と食べてしまった
ナイフとフォークは綺麗な飾りと成り果てた

閑話休題、話を戻す。
キャンドル着けタイムお色直しケーキ入刀よく分からん出し物お涙頂戴ムービー〜が〜終わ〜り〜〜

二次会に相成り申した。
会場に移動すると並べられたバイキングタイプの料理とTENGAとかが景品として並べてあるビンゴセットが目に飛び込んできた。
もうお腹いっぱい(ダブルミーニング)

新郎の会社の上司(50歳くらい)がコンドームやらラブグッズやらを貰って部下に押し付けてた。
誰も得しない光景である。
俺は𝑳‌𝑶‌𝑽‌𝑬🫶︎‪💗💕グッズを避けてでっかい駄菓子を貰った。
新郎が「勿体無え〜」と騒いでいたが放っておいた。
二次会までは結婚式の会場で行っていたが、三次会以降は別の場所に行くために会場を後にした。
出口で夫婦の専任スタッフが「大変良い式でした。お気をつけて。」
と挨拶してくれた。
上機嫌な新郎は「ありがとうございました!!また来ます!!」と言って会場を出た。
結婚式会場にまた来ますって言うんじゃないよ!バカ!って言いながら引っぱたいといた。

二次会が終わり自分、新郎、その友達5人、新婦、その友達3人の計11人で移動し、三次会、四次会、五次会まで行ってきた。

その時点で新郎がぐにゃぐにゃし始めたので新郎新婦と新婦の友達である女の子を連れてタクシーに乗った。
席順は

女    運
郎婦俺

だった。
まず女の子を家まで送り届けるために出発したが、泥酔した新郎がバカみたいな顔で女の子に絡み出した。
「な〜俺と一緒に住まない?」とか「彼氏いるの?」とか聞いていた。
だが俺はその顔と声色で本気ではなく冗談だと分かった。
長年の付き合いや自分の観察によって新婦に嫉妬してかまって欲しい言動だと理解はできたが、納得は出来なかった。
新婦の気持ちを考えろ、と。
新婦が泣きそうな顔をしてたので新郎に強めの口調で責めると「え?そんな事言った?」と返してきた後寝てしまった。
とりあえず女の子を送り届けてから新郎新婦の家の方向へと移動し始めた。
新婦のメンタルケアの為に心情に寄り添う形で話をして、気分を逸らせようと段々明るい話題に話を持って行った。
多少笑顔を取り戻したものの、まだ憂い気な顔をした新婦が少しの沈黙の後、
「ねぇ…今晩…一緒に居てくれない…?」と震えた声で言ってきた。
俺は目を見ながら「いいよ、一緒に居るから安心して」と返した。
目的地まで残り20分程、二人は笑いながらお喋りに花を咲かせた。
家に着いた後、新郎は上機嫌で部屋に入っていったが新婦は玄関の端に不安そうな顔で腰を掛けていた。
俺は一言声を掛けて隣に座り、新婦の心が落ち着くのを黙って待った。
新婦から話を引き出し、ゆっくりと励ました。

少しして新郎が起きてきたのでリビングに向かい、会話を持ちかけた。
新郎曰く「覚えていない…」と言っていたがどんな状況だったか、時系列をおさえて説明すると、ことの重大さを理解したようだった。
二人に了承を取り、リビングにて顔を合わせた夫婦。
二人の間で軽く口論になった。
新婦が新郎の揚げ足を取って反論し始めたのに対し新郎が反論せずに一旦聞きの体制を取ったのは「偉いなよく我慢したね」と感心したし口に出して伝えた。
俺は新郎に対して「謝るなら謝罪の言葉の後に今後どうするかを付け加えろよ、そしてそれを一生守れ。謝ったから許されると思うなよ」と念を押した。

件の事件から数ヶ月経ち、夫婦の家にまた泊まりに行った。
そこには仲睦まじく話す二人の姿があった。
俺は胸を撫で下ろすと、二人に桃鉄で挑んだ。
ボコボコに負けた。

幸せに暮らせよ!!!
そしてみんなHUNTER × HUNTERを読め!!面白いし教訓を得られるぞ!!

                       ~完~


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