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平隊士の日々 元治元年皐月十五

元治元年皐月十五  


いつもの様に、起きて、稽古。

朝食、梅干し、たくあん、味噌汁、ご飯、
今日のおかずは寂しい。

本日の隊務割、
午前が南巡察、午後が東巡察、夜が西巡察。

七番隊と南巡察、
特に何もなく、屯所に戻る。

昼食、天ぷら、昆布巻き、味噌汁、漬物、ご飯。

二番隊と東巡察、
御所を過ぎた加茂大橋の手前、武士の集団が歩いてくる。
どこかの藩士かと思い、永倉組長が誰何すると、
「我らは、幕府直属の、京都見廻組の先遣隊である。
貴様らは、なんだ?」
井上組長が、
「松平様お預かり新選組と申す。」
「ふん、江戸の食い詰め者か。
今日から、この辺りは我々が見回るので立ち去れ。」
永倉組長が怒っている、井上組長が納め、
「我々も勤めとして行っている巡察なので、このまま行きます。」
と礼をして、通り過ぎる。
なんだろう、京都の治安を守る新しい組のようだ。
巡察を続け屯所に戻ると、組長が近藤先生に伝えてくるから、
先に飯を食べていろと言ったので、食事に行く。

夕食、しゃも鍋、大根とゆで卵の煮物、梅干し、蒲鉾、ご飯。

一番隊と西巡察。
沖田組長が、
「近藤先生が松平様のところに見回り組について伺いに向かった様ですよ。」
「そうか、すぐにはわからないだろうが、幕府直属と言っていたから、
間違いはないだろうが、旗も、多分、提灯などの目印がないので、
夜、街で出会ったら、浪士と間違えて、斬りあいになるぞ。」
「斬り合いになったら、勝てばよいのでしょ?」
「昔の、歳さんじゃあるまいし、斬っちゃまずいよ。」
そんな会話を聞きながら、特に問題なく、屯所に戻る。

西岡と森と少し飲んで、京都見廻組について話すが、
よく分からないので、寝る。

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