①腫瘍の発見編〜入院前まで


子宮内膜症(卵巣腫瘍)のため、
卵巣の片方を腹腔鏡手術によって摘出。

人類最強レベルの痛がり怖がり人間が、
診察〜退院するまでどうだったかを
残していく。

子宮内膜症とはなんぞや、っていうのは
わたしが説明するより
ネットで調べてもろたほうが
ぜったい分かりやすいので割愛。


生理について
わたしが初めて異常を感じたのは6〜7年前。


これまでは
生理痛ってどんなんなんやろ?
辛そうやなあ…
なんてぐらい
全く経験してこなかったのだけれど、


ふと生理中の下腹部痛が気になり始めて、
ひどいときは痛み止めを飲むようになった。


突然の生理痛になんとなく怖くなって、
すぐに婦人科を受診。


MRI検査の結果、
2〜3cmぐらいの嚢胞があるね、と言われる。

チョコレート嚢胞というものだそう。
※説明は割愛(また)



嚢胞がもっと大きくなってきたら摘出しましょう
ぐらいで、
半年後にまた診察きてね、と言われて
次の診察予約をしてその日は帰宅。


なるほど、
嚢胞があるから生理痛がひどいんやな、と、
原因が分かって少し安心したのを覚えている。


そしてここで、

わたしという人間をよく知ってる方は
うっすら頭の片隅で気づいているかもしれない。


そう、わたしは
このとき約束した半年後の診察を
すっかり忘れてしまったのだ。
(やろうな)




なんかどこかのタイミングで
あれっ…そういえば忘れてる…?
とふと思い出したけど、

まあええか、嚢胞あるだけやし!
なんて気楽に考えていた。
(先生、ごめんなさい。)


そこから6〜7年、
放置することになるのだけど、


経年経過とともに
ものすごぉぉぉぉぉく
重くてひどいものに変わっていく生理痛。




明らかに以前とは比較にならないレベルで、

痛み止めなんて
1時間に1回飲み直しても効かないし
(ほんとは飲む回数を守るべきものです!)

痛さゆえに朝まで起きてることもあった。



あの痛みをどう表現するかってさ、
人によって色々あると思うんやけど、


わたしは
お腹の中に小人がおって、
直径10cmぐらいの木槌で
ピンポイントめがけて
ずーーーーーっとフルスイングされてる感覚だった。
(急な小人出現)


それでもまあ月に1回やし、
1日〜2日耐えればなんとか…!とおもって
耐えてきた。
(生理くるのが毎月の恐怖やったけど)



そんな中、
2021年4月。


勤務中に突然、
立っていられないほど
急激にお腹が痛くなってくる。

お腹が痛いだけじゃない。


寒気がするのに全身に冷や汗、
ひどい吐き気。

胃液がずっと上がってきて、
立ってても座ってても辛い。


お店の裏でぐったりしてたら
オーナーが来てくれて、

ちょっとこれは普通じゃないよ、
とすぐに救急車を呼んでくれて病院に。



このときはコロナがまだ爆増してなくて
救急車もすぐ来てくれたし、
病院にもすぐ連れてってもらえた。
すごくタイミングが良かったな、と今になって思う。


救急では何もする術がなくて
次々患者さんが運ばれてくるし、
(リアルにコードブルーの現場やった←観察しとるんかい)

点滴だけしてもらって、
その日はとりあえず帰ることに。


ちなみに救急車のって病院いったら
お会計が1万ぐらいで
めちゃくちゃ驚いた!
たくさんの人たちに動いてもらってるもんなあ。




そのことがあって思ったのは、


体調のことでどうしようもないとはいえども、

急に仕事ほっぽりだして、
救急車まで来てもらって、
両親にも迎えに来てもらって。

こんなにも色々な人に迷惑をかけるなら、
早く対策をしなければいけないな、ということ。




このとき救急で運ばれてなかったら
二度目の受診はまだまだ先延ばしになってたかもなあ、
と思うとすこしゾッとする。



そして、二度目の婦人科受診。


といっても、
ピルを飲んでみようかな〜なんて軽い気持ちで

まさか手術するなんて
この時はまだ想像もしてないのだけれど。


ピルを飲むにしても
ちゃんと検査しないといけないよ、とのことで


二度目のMRI検査。
前回は無かった造影剤を使った撮影。


全然関係ないんやけど、
造影剤用の点滴の針が、とにかく痛すぎた(涙)


ぅいいい〜〜〜!!!!!←叫
と声が出てしまうほど。


でも、看護師さんが、

ちょっと管太いから痛いよねぇ〜…!涙


って言ってくれて
その優しさに
ああ頑張ってよかった、と思える。
(単純)




後日、MRI検査の結果を聞きに
また病院へ。


お腹の写真を見ながら説明をしてもらう。


「嚢胞自体は4cmぐらい。
そんなに大きくないですね。
でもここ、
この光ってるところ。
ここに腫瘍があって、
診察だけでは良性か悪性かが分からない状況です。」


と言われる。


MRIで撮った写真の中に、
蛍のお尻ぐらい小さい光(表現)が
その腫瘍の場所を示してる。



「悪性」
この言葉の破壊力がものすごかったな。






そのとき目に写ってた光景とか、
診察室の空気感とか、
「悪性」っていう言葉を聞いたときの
全身がサーっと冷たくなっていく感覚を、
すごくすごく、覚えている。



続けて先生が

「そこまで緊急性のあるものではないけど、
しばらく様子を見るのか、
手術で取ってしまって悪性かどうか確認するか、
ご希望ならセカンドオピニオンも可能です。
ちょっと考えてみてくださいね。」

と言ってくれる。




手術か、、、
手術するにしても
1週間も仕事休まないといけないし、
体に傷つけるのも怖い。



え?
悪性?
悪性ってことはガン?
ガンやったら早く取ってしまった方がいいのでは、、?
でも緊急性はない、って言ってたしなあ…


と少しだけ悩んだけれど、


今後、毎月生理が来るたびに仕事休むより

事前に準備した上で1週間まとめて休んだ方が、
迷惑は最小限に抑えられるかな、
ということと、



悪性かもしれないものを
わざわざ体に残しておく必要はないよな、
ということで
手術する決意までは
全然時間がかからなかった。



これも、
わたしがもし結婚してて子供がいて、
という環境だったら
決めかねていたかもしれなくて、
腫瘍見つかるタイミングが今で良かったよな、と思う。





手術します、と先生に伝えてから、

9月の手術までの間は
生理痛対策のために
ディナゲストというお薬を処方してもらう。


(正しくは薬剤師さんにお勧めしてもらった
ジェネリックの「ジエノゲスト」というもの)




体の影響が少ないお薬らしいのだけど、
わたしはすこしだけ副作用があって、




なんてことない出来事で怒りっぽくなったり、
涙が出たり、
幸福感のようなものを感じにくくなったり。

だからなのか、
食べることへの意欲が少なくなって、
体重が一気に3〜4kgぐらい落ちたり。





でも、飲み始めて2ヶ月ほどしたころには
鬱々した気持ちはすっかりなくなって、



生理痛がないって
こんな心穏やかなのね…!と
平和な日常を過ごせたよ。






そこからは
入院手術についての説明(家族付き添い)とか、
事前の健康検査、
PCR検査をしにちょこちょこ病院に通いながら、




ついに入院日を迎える。




まだ入院まで話いかんのかい。
(長くなる気配)





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