地獄めぐりゲーム『Limbus Company』について
ニンテンドーダイレクトがそろそろあるらしく、そこで前作の『Library of Ruina』の紹介がされるかもなので、せっかくなら同会社の現行作品『Limbus Company』のレビューでもしようかなと思ったのでやります。
初めに
明日から寡黙で理知的な高身長人切り男と白髪天才女性剣士と隻眼義手侍ヤクザくたびれ副組長おじさん(ヤニ吸ってる)のガチャが始まるので誰かに惹かれたら始めましょう。
書いた人誰だよって話
『Limbus Company』(以下、リンバス)のwikiの内の一つの管理者です。
個人的な趣味で高難易度コンテンツのガイドとか書いたり、ゲーム内情報集めたり、考察してたりしてます。
魅力1 ストーリー
現状実装されているどの章も物語として面白いです。
テイストもずっと同じようなものではなく、重たいストーリーからギャグテイストのストーリーまで幅広くあり、そのどれもが無駄ではない(以降の章の伏線になったりしている)ので見返して楽しむこともできます。
また、一口に重い話と言っても『悪趣味』ではありません。結果的に悪趣味な展開になる事はあってもそこに至るまでにちゃんとした意味づけがされています。(これはあくまで主観の話なので、人によっては『あそこはただ悪趣味なだけだろ』という意見もあると思います)
魅力2 キャラクター
どのキャラクターも全体的に魅力的で、PCだけでなくほぼ全てのネームドNPCにファンがいると言っても過言ではないです。
スチルのイラストのタッチが独特なので最初は慣れないかもしれませんが見辛い訳ではないです。
キャラクターの種類も幅広く、まず主人公の時点で時計頭の性別不明記憶喪失人間です。それ以外にも味方側は自己評価高めの白髪天才女性や戦争帰りのくたびれおじさんがいたりします。PCが12人居て、それぞれにPVがあるので興味があれば是非見てみてください。全員文学作品モチーフなので知ってる作品があればそこから入るのもいいかもしれません。
また、作品内で戦う敵は人間だけではありません。過去作にも出てきた異形の化け物『幻想体』(アブノーマリティ)とも戦います。これらのデザインは方向性は違うものの全て『脅威』を感じるデザインであり、クリーチャーが好きな人にもおすすめできる作品だと思います。
今作の特徴的なシステムである『人格システム』にも言及しなければなりません。
これはPCの12人が今のLimbus社に所属している状態とは違う道を歩んでいた時の力を引っ張ってきて戦うシステムです。
人類の誰しもが思う『もしストーリーで出てきたキャラが味方だったら?』を実現するシステムであり、それ以外にもこの世界でのどこかの集団に属していたらどうなってたかを表すシステムでもあります。
中には期待されていたものの実装されなかった人格もありますがそこにもちゃんとした意味合いがあります。
魅力3 課金圧の少なさ
これまではゲーム内部の魅力について語ってきましたが、別の方面からの魅力を語っていきます。
このゲームの課金圧は他のソシャゲに比べて非常に少ないです。
いわゆるガチャ石の『狂気』の配布量が非常に多く、特定のコンテンツをやる必要はあるものの10連分が2週間で溜まります。これはそのコンテンツのみの話なので、基本的に毎週あるアプデの度に300狂気(1回130狂気)配られることや、各シーズンごとに1~2回開催されるイベントでは20連分のガチャチケットが報酬にあることを踏まえると、なかなかの配布量があります。
また、このゲームはガチャ限がありません。
ガチャ限定キャラはガチャのダブりや『鏡ダンジョン』という周回コンテンツを回ることで手に入る『自我の破片』と交換することができます。
この自我の破片と交換できない人格、E.G.O(必殺技のようなもの)は存在しません。
補足しておくとひとつ前のシーズン人格は交換所に並びませんが、ふたつ前のシーズン人格はあります。(今はシーズン3なのでシーズン1のシーズン人格が交換出来て、シーズン2のシーズン人格が交換できない)
また、四半期毎に一回行われる『ヴァルプルギスの夜』(他ゲーで言うところのフェス)限定は、ヴァルプルギスの夜期間中のみ交換可能かつ初登場時は交換所に出てきません。(それでも次のヴァルプルギスの夜には交換可能になる)
そもそもがソロゲー(他者と競うコンテンツがない)という事もあり、最高レアを必死になって集める必要もありません。
課金をするならバトルパスを買っておくとQOLが上がるくらいで、そのバトルパスも1500円で四ヶ月くらいは使えます。一ヶ月につき375円と考えると割と安い方かなと思います。
欠点1 過去作との関連の強さ
これは過去作のファンなら魅力に映る部分ではあると思いますが、このゲーム単体として見た時の明確な欠点だと思います。
これが如実に表れるのが4章ラスボス前と一周年記念です。
4章ラスボス前については明言は避けますが、突如過去作をやっていないと分からない単語が入ってきます。その単語は今のリンバスの世界になってしまった要因であるものの、それまで一切言及されておらず、このゲームしか知らない人からしたら『なにそれ?』状態です。
一周年記念についても同様で、記念で貰える報酬のアナウンサーのキャラが過去2作品の重要キャラで人気キャラではあるもののリンバス内で言及されていないキャラです。
要するに、このゲームの面白さの大半を担うストーリーを100%楽しみたいなら過去作品の履修がほぼ必須になってきます。
過去作品は難易度はともかく面白いゲームではあるのでやってほしいのですが(それ故に今回Switch移植で裾野が広がったのは嬉しいです)このゲーム内で完結しないというのは明確な欠点になると思います。
欠点2 ボイスが韓国語のみ
これは人によると思います。
私は気になりませんでしたが、昨今のゲームは海外産でも日本語声優さんが最初から日本語をあてている事が多く、他言語の声が流れる事に慣れていない人からすると忌避する要因になると思います。
日本語字幕はあるので韓国語を知らないとできない訳ではないです。
最後に
リンバスをやって全員一緒に地獄に落ちましょう。
それでは。