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なくても困らないといっても、不要なものというわけではない

リモートワークが増えてきて以来、「雑談」というものが、生産性や、会社への定着率を高める上で意外と重要だったという話をよく聞くようになりました。
こんな書き出しを書きながら、以前にも同じことを書いていた気がします。
同じことを書いていたらすみません、上司からのダメ出ししか会話がなくて、雑談がしたいんですー笑

雑談というものは、それ自体はとくに何かを生み出すわけでもなく、なくても生きていくことはできます。
そのような、わたしたちの身の回りにたくさんあって、一見「なくても困らないじゃん」というものが、人を人として構成している重要な要素であるのかなと思いました。

最近ではインターネットのおかげで何をするにも早く、効率よく、が尊ばれる世の中です。
何かを買うにしても、欲しいと思った時にいかに早く届くか、ということが重要です。
でも個人で営んでいる八百屋さんにふらっと入って手作りの漬物を買った時、店番をしていたおばあちゃんから会計がてらに「刻んで生姜を混ぜて食べると美味しいわよ」と教えてもらったりすると、それだけで心がふっくらして、1日気分良く過ごすことができます。
どんなに便利な世の中になっても、こんなお店はなくならないでほしいなぁ。

そんな風に、とてもささいなことでも、自分を自分たらしめているもの、というものが、はきっとたくさん身の回りにあるんですよね。

朝に外に出た時に吸い込んだ冬の香りがする冷たい空気とか、
いつも人懐っこい犬をつれて散歩しているおじさんとかわす挨拶とか、
電灯でほのかに明るい夜道を歩いているときに、どこからともなく漂ってくる、美味しそうな晩ごはんの匂いとか。

合理的な社会の中で不必要とされるものが、心を豊かにするためには必要不可欠なんだなと思った今日この頃。

まだ寒い日は続きますが、関東はふとした瞬間ふわっとお花のいい香りが風と一緒に流れてくる日もあったりしますね。
日常の何気ない瞬間を大切に過ごしていきたいです。


もう3月なんですね。はやい。


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