心をアップデートしてつよくなる

私は日々、様々な感情を感じて生きていると思う。
時としてそれらを閉じ込めて蓋をしたくなる時がある。
感情を相手に伝えるというのは様々な手段があるが、どの手段を使っても上手く伝えられないことが多い。伝えられないというよりかは、説明できない感情が沢山あると思う。

私は小さい頃は「怖いものなしの子供」だったらしい。これは母から聞いたことだ。
確かに記憶を辿れば、小さい頃は思ったことを何でも言っていた気がする。

いつの間にか、自分の感情を上手く表現できないと感じることが増えていた。
学生時代は特に人間関係で躓いた。
人と群れることがどうしても苦手だった。
特定のグループに属すメリットや、人と同じことをすることに楽しさを感じられなかったからだ。ある日友達から意見を求められた時に、思ったことを言っても否定されるし、言わなくても否定されるということがあった。
友人だと思っていた人が敵になることも多かった。

「空気を読む」ということの意味は今でも分からない。人の気持ちを推測するならはっきり聞いたほうが相手に親切だと思うからだ。高校を卒業して社会に出てからも、私が最も難しく感じたのは「人とのコミュニケーション」だった。

「あなたは、なにを考えてるの?」「今、どう思ってるの?」と聞かれることも多いのだが、何から説明していいのか分からなくなるし、相手の求めるものを提示しなければいけないと自分自身を縛っていた時期もあった。

自分が上手くコミュニケーションを取れないことを責められたこともある。その度に、人と比較して落ち込んだ。
その時の私は、「みんなと同じでなければ、この世の中を生き抜いていけない」と思っていた。今思うと、周りに合わせることをとても頑張っていたのだと思う。
頑張っていたというよりは、そういう世界しか知らなかったのだと思う。

今の私は、英語を勉強している。勉強というより趣味だ。きっかけは、「自分の表現するものを増やしたかった」から。
いつも言いたいことが言えない自分が悔しかったし、自分に負けたくないという気持ちが強い。だから、言葉に興味があるのだと思う。様々な人と出会い、考え方も感じ方も確実に前とは変わってきたと思う。

「人は永遠には存在しないから大切にするということ」
「自分にはまだ未知の可能性があるということ」「自分自身を信じることの大切さ」
これらはここ4ヶ月、英語という言語を学び
、私が学んだことだ。

私は自分自身を「とてもシャイな性格だ」とずっと表現してきた。しかし、自分を見つめてみると、意外と負けず嫌いだったり、行動力があったりとアクティブな一面も見つけることが出来た。
「シャイなことは悪いことではない。だけど、自分の気持ちや考えはしっかり相手に伝えなさい」と先生からよく言われている。

「自分の考えは伝えなければ分からない」という環境に身を置くことは、精神がかなり鍛えられると思う。そして、間違えても怒られないということもとても自分自身にプラスになった。

ある日、先生に「どうして、間違えても怒らないのか?」と聞いたら、「失敗は誰にでもあるから普通のこと。人間は沢山間違えたほうが物事を覚えるのよ」という答えが返ってきた。私はその答えに納得した。そして必要以上に人の目を気にすることも良くないと教わった。自分に自信をつける為には、まずは自分を大切にすることが大切だ、と。
100%、人の目を気にしないで生活するのは厳しいけれど、少しだけ自分に余裕を持たせてあげたり、一歩踏み出すだけで見える世界は変わると思う。

私は語彙力はまだまだ足りないし、アプローチの方法もたくさん考える。
自分の中にある言葉を探すことも大変だし、思っていることが言えない苦しさとも葛藤している。それは私だけではなく、悩んだことがある人は沢山いるとおもう。
そして自分を理解してもらうことは容易ではない。しかし、それを相手に告げることは悪いことでは無いのだと学んだ。

それは、苦手なことや出来ないことを助けてもらうことは、自分にとってとてもプラスになると初めて思えた瞬間だった。
それが人を信頼することなのかもしれない。

私が語学の勉強を諦めないのは、今の自分を超えたいと強く思っているから。
ひとつの方法に囚われずに、色んなコミュニケーションを楽しむことが出来たら、人はより「表現すること」の楽しさを知るのだと思った。
この世界はたくさんの人がいる。
みんな間違っていないし、それぞれの正解があると思う。人と違うということは、それぞれの魅力を持っているということ。

私はこれからも沢山の人と出会い、沢山の魅力に触れて自分をアップデートしていきたい。





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