なつのじゆうけんきゅう〜子どもの権利条約とマスク〜
こんにちは。8月もいよいよ終わりに差し迫りましたね。
もう思い出すのもやっとなくらいの大昔は大体今日くらいから怒られながら半泣きになりながら宿題をやっていたちまこです。
大人になってもう随分と長いですが、今回は久しぶりに夏の自由研究でもやってみるか、とちゃんレンジしてみました。
子どもの権利条約とは?
ユニセフのページがわかりやすいのでリンクを貼っておきます。
差別の禁止(差別のないこと)
すべての子どもは、子ども自身や親の人種や国籍、性、意見、障がい、経済状況などどんな理由でも差別されず、条約の定めるすべての権利が保障されます。
当然マスクをしない事で、そしてする事で差別されてはいけません。感染ももちろんです!
感染者への差別について語られることはあっても、感染を避けるため他の人よりもたくさんの労力を払わなければならない子どもたちへの配慮がしっかりなされているのをあまり見かけません。そういった子どもたちが他の子同様の生活を送ることを制限させられるのならば、それらは明らかに差別ではないでしょうか?
子どもの最善の利益(子どもにとって最もよいこと)
子どもに関することが決められ、行われる時は、「その子どもにとって最もよいことは何か」を第一に考えます。
コロナ禍において、子どもにとってもっとも良いことは何か。を第一に考えた時にプライオリティの上位に来るのは健康でいることではないでしょうか?
マスクをしてのコミュニケーションに対する懸念については下記の記事を参照してください。
ナショナルジオグラフィック記事:マスクは子どもに害? 米国で根強い「有害論」の現在地
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD2811E0Y2A220C2000000/
我々大人は、もっと良いこととは何か、は常に考えながら物事を決めないといけないと思います。
そのために必要なことは正しい知識や情報を常に仕入れることだと思います。今はSNSが発達し、web翻訳もかなり高機能になってきました。
それぞれが得意な分野で情報収集したり、議論したり発信したりすることが大事かと思います。現在進行形でどんどんと変異していくウイルス、そして日々世界中からあげられる研究やニュースなど大なり小なりチェックしなければ、社会環境において子どもにとって最もよいことは何か、は考えられないのではないかと思います。そうでなければ、ただの大人の価値観の押し付けになってしまいかねません。
生命、生存及び発達に対する権利
すべての子どもの命が守られ、もって生まれた能力を十分に伸ばして成長できるよう、医療、教育、生活への支援などを受けることが保障されます。
コロナの症状は全身に及びます。喉や肺だけではなく全身です。各臓器はもちろん脳へのダメージが後遺症へと繋がって後遺症から抜け出せない子どもたちも増えています。妊婦さんから赤ちゃんへの感染もあるそうです。その他の疾患を引き起こす原因にもなると言われています。
これまで風邪の一種としてあったコロナとは全く違った株が、どんどんと変異して症状すらも変わっていくウイルスが蔓延している現状で、感染予防に手を抜くことは「すべての子どもたち」の命が守られ、医療教育生活の支援などを受けるという権利を侵害することになるのではないかと思います。
子どもの意見の尊重
子どもは自分に関係のある事柄について自由に意見を表すことができ、おとなはその意見を子どもの発達に応じて十分に考慮します。
よく「マスクの自由を」という方は、この子どもの意見の尊重をとおっしゃる方が多い。
「人権とは誰にも邪魔されないこと!」などと言う方までおられる。
しかし、「人権とはすべての人が持ち合わせているものであり、それぞれがそれぞれの人権を尊重するために少しずつ我慢をすること」とおっしゃった方もいます。
私はもちろん、後者の方の言っていることが正解かなと思っています。
そもそも、子どもたちにきちんと意見を表明してもらうには、その事柄についてきちんとした知識を与えないといけません。
コロナに関していえば、公衆衛生やマスク、換気の有効性などをきちんと伝えた上で、(その知識を大人も持つことも大事です。)本人たちにどうしたいか、どうするか、それらの情報をもとに本人に決めてもらったらいいと思います。
そうせずに判断だけを子どもに押し付けるのは責任転嫁ですし、ばかにしていると思います。
そもそもまず大人がきちんとした情報を得られているのか?
きちんとした情報発信や感染症対策などを政府に求めていくことが大人のやるべきことだと思います。